賃借物件に設置する条件はあるの?
最近では、防犯・防災・救急のことを考えて賃貸物件でも個人的にホームセキュリティを導入するケースがあります。
しかし、賃貸物件には様々なルールが設定されていることが多いですし、基本的に賃貸契約を解除する際には部屋の原状回復義務を果たさないとならないので、工事が必要なホームセキュリティの導入は難しいです。
工事により穴を開けたり、大きな傷を付けたりすることは本来できませんし、原状回復のために敷金が返ってこないだけでなく別途修理費が必要になることも考えられます。
ただ、場合によっては許可が得られる可能性も考えられるので、ホームセキュリティを導入するための設置工事前に、管理組合や管理会社・大家に相談や確認をしてみるのも良いです。
このように基本的には賃貸物件では工事が必要なホームセキュリティの導入は難しいので、市販されている防犯グッズを利用してDIYで設置するという方法を検討するのもひとつの策になります。
例えば、不審者の侵入路として考えられる窓に、開閉や衝撃などを感知してアラームが鳴るセンサーを両面テープで取り付けるということは可能です。
部屋の間取りなどから必要となる防犯設備を検討して、用途に応じた商品を購入・設置すると、賃貸物件であってもホームセキュリティの設置は可能になります。
それからセキュリティー会社によっては、設置工事が不要のセキュリティシステムやマンション専用タイプのホームセキュリティをラインアップしています。
賃貸物件でも設置が可能なのかを業者に確認して設置するのもひとつの方法として考えられます。
部屋のどこに付けたらいいの?
賃貸物件でホームセキュリティの設置が許可された場合に、実際ホームセキュリティを設置するとなれば、センサーなどをどこにどの程度の数を設置したら良いのか考えてしまうでしょう。
設置場所と数量に関しては、間取りや目的などによって違ってくるので一概にこれで大丈夫と断定することはできません。
ただ、ひとつの参考イメージとしては、玄関や窓には開閉状態で侵入者を感知するセンサーを各箇所に設置すると良いです。
リビングには人体の熱を察知して屋内に入った侵入者を感知する空間センサーを1台、キッチンには煙をすばやく感知する煙センサーを1台設置しておくと役立ちます。
寝室には緊急時に異常を通報することができる非常ボタンを設置するか、携帯型を置いておくと良いです。
設置や利用料金ですが、レンタルなら工事費が約30,000円程度で月額料金が約4,500円程度です。
買取の場合なら初期費用が約165,000円程度で月額料金が約3,000円程度となりますが、あくまでも一般的なプランの料金ですし会社によっても料金が大きく違ってくるので比較検討する必要があります。
それから賃貸物件ですからレンタルプランにするのか、買い取りプランにするのかは、居住予定期間を考えて検討しましょう。
一緒にやっておきたい防犯対策
ホームセキュリティを設置すれば安心・安全ですが、さらに防犯力をアップするために一緒にやっておきたい防犯対策もあります。
ドアや窓に鍵をもう一つ設置してワンドア・ツーロックを実行することです。賃貸物件の場合は規約などで設置できないケースもあるので、そのような場合には補助錠を利用してツーロックにすると良いですし、自費で取り付けるなら許可してもらえます。
また窓ガラスを割ったり、切ったりして鍵をあけて侵入してくるケースも多いので、窓ガラスに防犯フィルムを貼っておくと対策になります。
特に、マンションやアパートなどにおける侵入経路の1位は窓で、多くはベランダから侵入してくるので、ベランダの防犯対策はしっかり行っておく必要があります。
ロープを使用して屋上からベランダに降りてきたり、隣りの建物から乗り移ってきたりすることも考えられることなので、高層階のマンションやアパートの部屋だから大丈夫という考えは通用しないと認識しておく必要があります。
防犯対策はやり過ぎということはないので、できる限りの対策をしておくことは大事です。